学校向けに開発を行う企業
佐賀県に本社を置く学映システムは、創業当時から教育に特化した事業を行っています。ICTだけといったわけではなく、教育に関するさまざまな業務を行っているようです。現在では、その中心となる業務がICT関連のものにシフトしてきているようです。中心となる業務は3つに分かれており、教育ICTソリューション、教育機器ソリューション、ICT利活用サポートとなっています。
教育ICTソリューションでは、教育機関向けにPCやタブレットといった機器の販売に加え、教育機関で使用可能なさまざまなシステムが用意されています。授業支援システムや校務支援システムといったあたりは、学校ならではのシステムといえそうです。他にもさまざまなシステムやソフトウエアが用意されていますが、多くは教育機関向けに開発されたものとなっています。
教育機器ソリューションでは、教材や備品、各教室で使用される機器や備品、また、OA機器などの販売も行っているようです。このあたりが、学映システムが一般的なIT企業とは少し異なる点といえそうです。
サポートも充実
学映システムのICT利活用サポートは、単なるシステムの管理・保守といっただけではなく、統合的なサポートが行われているようです。ハードウエアやソフトウエアの保守はもちろん、研修会の実施やインストラクターの派遣なども行われます。システムの開発・導入以外にも教育機関で使用される機器や備品も販売していることからわかるように、学校全体のサポートを考えているのかもしれません。
当初から教育機関向けに業務を行っているからこそできるサポートと言えるのかもしれません。
これからの教育のICT
教育の現場のICT化は、徐々に進んできていますが、これからさらに加速して進むのかもしれません。EDIXと呼ばれる教育機関向けの展示会なども定期的に行われるようになってきています。ここでは、さまざまな学校向けの製品の紹介やイベントが行われ、その中にはICT化のためのものも多く含まれています。毎回、全国から多くの学校関係者が来場しているようです。
また、小学校からプログラミングの授業も始まることから、教室でのICT化というのも急がれるのではないでしょうか。
公立の学校の場合、自治体による管理があるので、勝手にシステムの導入というのはできませんが、私立の場合は学校法人独自で導入が可能となっているため、現在では私立の方がICT化が進んでいるのではないでしょうか。
逆に公立の学校に導入されるシステムは、教育委員会などの地域で一括で導入されるケースも多く、エリアごとに同一のシステムが使用されることが多いようです。